抜歯というと「痛くないかな?」と、緊張してしまう人が多いと思います。抜歯は歯を削る治療などとは違い、お口の中を傷つける外科手術の一種です。そのため、抜歯中や抜歯後の痛みなどのトラブルを防ぐためには、抜歯前や抜歯後の注意点を守ることが大切です。
抜歯前の注意点
体調を整えておく
抜歯の前日は睡眠を十分に取り、健康な状態でのぞみましょう。熱がある、生理中、体調が優れないというような場合には避けた方が良いので、担当医に連絡しておきましょう。
お口を清潔にしておく
お口が不潔だと、抜歯の際にばい菌が傷口に入りやすくなります。抜歯の前は念入りにお口全体の歯磨きを済ませておきましょう。
軽く食事を済ませておく
空腹、満腹の状態だと、抜歯時に気分が悪くなることがあります。また、抜歯後すぐには食事ができませんので、抜歯の2時間くらい前くらいに軽く食事を済ませておきましょう。
抜歯後の注意点
入浴、飲酒、運動、タバコを避ける
抜歯当日の入浴、飲酒、運動は出血や痛み、腫れを促しますので控えましょう。シャワーは構いません。タバコは傷の治りを悪くするので、傷口が治るまでは控えましょう。
うがいをしすぎない
抜歯後の出血はガーゼをしっかり噛めばそのうち止まります。血を気にしてうがいをしすぎると、逆に血が止まらなくなったり、せっかくできたかさぶた(血の塊)が取れて治りが悪くなるので気をつけましょう。
食事の際の注意点
食事は血が止まって、麻酔が切れてからにしましょう。数日は刺激物、熱いもの、アルコールなどは控えるようにしてください。
投薬された薬は必ず飲む
傷口の感染予防で出される抗生剤は途中で中断したり、忘れたりせず、決められた通りにしっかりと飲み切りましょう。