就寝時や緊張している時など、気付かぬうちにしている「歯ぎしり・食いしばり」。
歯やあごに非常に強い力がかかり続けるため、放っておくと様々な悪影響を及ぼしてきます。
歯ぎしり・食いしばりによってどんなことが起こってくるのか、また、どのように対処していけば良いのか見ていきましょう。
歯ぎしり・食いしばりを続けるとどんなことが起こる?
顎関節への悪影響
強い力でかみ続けることで、あごの関節やその周囲の筋肉にも症状が現れ、顎関節症を引き起こす原因になります。
症状としては、口の開け閉め時の雑音、口が開きづらい、あごの周囲の筋肉が痛む、というようなことが起こってきます。また、頭痛や肩こりなどの症状が起こることもあります。
歯を支える組織に与える悪影響
強い力がかかり続けると、歯を支えている組織にも大きなダメージが加わり、かむと痛みを感じたり、歯を支えている骨が下がりやすくなります。
歯に与える悪影響
歯ぎしり・食いしばりは、体重以上の力を持続して歯にかけ続けます。それにより、歯に亀裂が入ったり、欠けたり、真っ二つに割れてしまうこともあります。また、歯と歯肉(歯ぐき)の境目の部分が欠けてしまい、知覚過敏や、虫歯の原因になることもあります。
歯ぎしり・食いしばりへの対処法
歯ぎしり・食いしばりは無意識に行っているものですので、やめようと思ってもなかなかやめられるものではありません。
歯ぎしりや食いしばりはストレスが主な原因と考えられており、ストレス解消のために行われていると言われています。歯ぎしりや食いしばりによるダメージから歯や周囲の組織を守るためには、歯科医院でマウスピースを作り、就寝時につけることをおすすめします。また、寝る前はリラックスし、「歯ぎしりしない」と自己暗示することも効果的だと言われています。