- 虫歯だとは聞いたが、気づいたら、銀の詰め物が入っていた。
- 虫歯が大きいのは何となく分かっていたが、気づいたら、神経を取ることになって、銀歯になっていた。
- 根っこに膿が溜まって腫れたら、よくわからないうちに抜くことになってしまった。
- 歯がなくなったら入れ歯しかないと言われた。
- なぜ定期的にメンテナンスが必要なのか、詳しく聞いてない。
いずれも歯科の治療中によくある疑問ですね。
「気が付いたら、よくわからないうちに」など患者様が思われるのは、医師やスタッフからの説明やコミュニケーション不足で起きる問題だと考えています。
このようなことが無いように、当院では患者様にきちんと丁寧に説明をして、理解・納得のうえで治療にのぞんでいただけるように心掛けています。
具体的には次の5つのことをお伝えできるように常に意識しています。
治療について歯科からお伝えしたい5つのこと
1.今のお口の中の現状と治療の進め方について
- 口の中の写真を撮影し、歯茎の状態を検査していきます。
- 必要に応じてレントゲン、CT撮影を行います。
- 患者さんに写真を見ていただき、虫歯、歯茎の状態、歯並び、検査の数値、レントゲンなどの情報を確認します。
- Drの見地から口の中全体を診て、状態に最適な治療方法など丁寧に詳しく説明し、患者様と治療方針について相談していきます。
2.歯石除去、歯肉ケアの必要性について
歯に詰め物や被せ物をする際に歯に汚れや歯石がついていると、精度の高い詰め物や被せものをすることが難しくなります。
また、歯茎が歯周病で充血していると、きれいな仕上がりにはなりません(例えば白い詰め物をするときに、白い詰め物に血が混じってしまい治療が思うように進まないことがあります)。
質の高い治療を行うためには、まずは歯の表面をきれいにし、歯石を取り、歯茎の炎症を抑え、引き締まったいい歯茎の状態にする必要があるのです。
3.予防歯科の重要性について
日本人の8割以上の人が歯周病と言われています。
口内のみならず、全身の健康に関わる恐ろしい病気です。
この歯周病の厄介なところは、痛みなど自覚症状が無いまま進行し、骨を溶かしてしまうことです。
気づいたら歯がぐらぐらになって抜けてしまう、もしくは腫れて抜かないといけない状態になってしまうこともよくあります。
(抜歯原因の4割は歯周病が原因だというデータもあります)
歯周病を防ぐ唯一の方法は、原因となるプラーク(汚れが歯に付着したもの)や歯石を除去し、歯や歯茎、口内の状態を健康に保つことです。歯科での定期的なメンテナンス=予防歯科を行うことで、ご自身の歯が長持ちします。
4.詰め物や被せ物の種類・長所・短所について
虫歯治療にはレジン、銀歯、セラミックなど選択肢があり、それぞれの材質にメリット、デメリットがあります。
保険内、保険外でできる治療にもそれぞれ特徴があります。
「詰め物、被せ物の説明がなく、気付いたら銀色の詰め物、被せ物が入っていた」ということの無いように、きちんと説明させていただいた上で治療法を選んでいただけるようにお手伝いさせていただきます。
いろいろ疑問点が出ることもあると思いますので、気になること何でもお聞きください。
5.歯を失った治療法の選択肢について
歯がなくなってしまった場合の治療法は、入れ歯、差し歯、ブリッジなどさまざまで、どの治療法が適しているのか迷ってしまうことと思います。
・患者様の骨の状態
・上下のかみ合わせ
・歯周病の進行状況
・全身疾患(心疾患、糖尿病、骨粗しょう症など)
などを考慮し、医師が総合的に判断します。
その上で患者様のご要望を丁寧にお聞きし、その方にとってベストな治療方法を一緒に考えていきます。説明用画像ソフトや説明用模型を用いて、分かりやすく説明いたします。